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令和4年度事業「講演会」開催のご報告


◆ 開催日時 令和5年3月14日(火)14時30分 ~ 16時10分
◆ テ ー マ 認知症治療の最前線と地域の取組み
◆ 講  師 医療法人財団 青仁会 青南病院 病院長 深澤 隆 先生
◆ 開催会場 八戸市総合福祉会館(類家)
◆ 参加者数 (計)49名 *27事業所

 これからの認知症治療はどうなっていくのでしょうか。アルツハイマー病(軽度)の進行を遅らせる可能性のある薬の実用化。米国では「レカネマブやアデュカヌマブ」といった新たな薬が承認されるなど、これからの認知症治療のあり方が変わろうとしています。他方アルツハイマー型認知症(中重度)により日常生活に支障のある方への新たな治療薬の可能性はあるのか。国が2019年にまとめた「認知症施策推進大綱」に「共生」と「予防」が2本柱に位置づけられているように、日夜、認知症高齢者の方々と生活を共にしている私たち(八戸地区認知症高齢者グループホーム協議会)としても、新薬の投与対象とならない人にも治療やケアの手段を提供する必要性や、共生と予防・治療をバランスよく実現する地域の取組みの重要性を感じていました。そのような中、この度ご講演いただきました、深澤 隆 先生におかれましては、ご多用の中、貴重なお話をいただく機会を賜り誠にありがとうございました。益々のご活躍をお祈り申し上げます。

◆西村会長の挨拶講演会写真1

・皆さんお疲れ様です。本日は認知症治療の現状(対処方法)と最新の治療(新薬等)についてお話をいただきました。

認知症「予防(早期治療)」と「共生(中重度治療)」について深く考える機会となったと思います。他方ある統計によると、介護現場に従事する約3割の方が認知症「4大疾患」についてよく知らない、というデータもあります。新年度事業において、認知症疾患別(の特徴等)について学ぶ研修会を何回かに分けて実施したいと考えていますので是非ご参加ください。


・認知症の新治療薬(レカネマブ)については当院にも多数問い合わせがあり、関心の高さを実感しています。日本国内で処方できる時期は早くても来年以降になると考えています。点滴投与と高額な費用を考えると実用性(保険適用の有無など)の点で不透明な所もあるが、認知症初期(MCI)における新たな治療薬として期待している。また、認知症中重度における治療手段については、現在の所新しい情報はありません。

◆講師  深澤 隆 先生講演会写真1
◆研修会場の様子講演会写真1

・医療現場の課題の一つとして、認知症高齢者の方が入院(コロナ感染含む等)されると、例えば歩行できていた人が一ヶ月経つと立位困難となり施設に帰ってくる現状がある。治療優先は理解できるが、リハビリも同時に行う事が大事だと考えている。 ・抗精神病薬の処方(服薬)後の心身状態について、特に薬が変更された場合は、副作用の有無(チェックリストの活用等)について正確な情報提供(ご家族含む)をお願いします。

(深澤先生をはじめ参加された会員事業所の皆様、そして広報委員会の皆様本当にお疲れさまでした)
お問い合わせ先
青森県グループホーム管理センター
TEL:0178-20-9217