令和4年度事業「講演会」開催のご報告
これからの認知症治療はどうなっていくのでしょうか。アルツハイマー病(軽度)の進行を遅らせる可能性のある薬の実用化。米国では「レカネマブやアデュカヌマブ」といった新たな薬が承認されるなど、これからの認知症治療のあり方が変わろうとしています。他方アルツハイマー型認知症(中重度)により日常生活に支障のある方への新たな治療薬の可能性はあるのか。国が2019年にまとめた「認知症施策推進大綱」に「共生」と「予防」が2本柱に位置づけられているように、日夜、認知症高齢者の方々と生活を共にしている私たち(八戸地区認知症高齢者グループホーム協議会)としても、新薬の投与対象とならない人にも治療やケアの手段を提供する必要性や、共生と予防・治療をバランスよく実現する地域の取組みの重要性を感じていました。そのような中、この度ご講演いただきました、深澤 隆 先生におかれましては、ご多用の中、貴重なお話をいただく機会を賜り誠にありがとうございました。益々のご活躍をお祈り申し上げます。 |
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◆西村会長の挨拶 | ・皆さんお疲れ様です。本日は認知症治療の現状(対処方法)と最新の治療(新薬等)についてお話をいただきました。 認知症「予防(早期治療)」と「共生(中重度治療)」について深く考える機会となったと思います。他方ある統計によると、介護現場に従事する約3割の方が認知症「4大疾患」についてよく知らない、というデータもあります。新年度事業において、認知症疾患別(の特徴等)について学ぶ研修会を何回かに分けて実施したいと考えていますので是非ご参加ください。 |
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◆講師 深澤 隆 先生 |
◆研修会場の様子 | ・医療現場の課題の一つとして、認知症高齢者の方が入院(コロナ感染含む等)されると、例えば歩行できていた人が一ヶ月経つと立位困難となり施設に帰ってくる現状がある。治療優先は理解できるが、リハビリも同時に行う事が大事だと考えている。 ・抗精神病薬の処方(服薬)後の心身状態について、特に薬が変更された場合は、副作用の有無(チェックリストの活用等)について正確な情報提供(ご家族含む)をお願いします。 |
(深澤先生をはじめ参加された会員事業所の皆様、そして広報委員会の皆様本当にお疲れさまでした) |